志学通信 第12号

日々の日本語指導

最近の外国籍の高校生の日本語指導。

コロナ禍ですが、日本語を学ぶ中国、ネパール、フィリピン、の3カ国の5名の一年生の生徒に毎日、日本語を指導しています。
中国語と英語を使って意味を伝えるのだが、最近では辞書を全く使わなくなった。
携帯の翻訳機が役に立つ。
正確に伝えたい事は翻訳機を使えば、相当複雑な言葉も翻訳してくれる。
隣の部屋でもフィリピンの2年生がレポートを自習していたが、やはり携帯の翻訳機をフルに駆使して答えを検索して書いている。

活動の感想文なども、まず自国語で書いて、それを翻訳するので、非常に素晴らしい感想文が提出されたりする。

今使っている教科書に使えないシーンがある。
例えば
『あなたの国では銀行は何時から何時までですか。?』
『お国まで電話は1分幾らですか?』
この様な質問がされていた。
日進月歩の機械の進歩に教科書がついて行けてない。
中国では銀行を使っておらず、全て携帯で決済を済ませている日常がある。
国の友人とはみんな無料のチャットを使って話せている。
勉強の合間に見るシーンだが、複数人が(十人くらい)国を超えて一緒にゲームを楽しんでいる
こんな状況なので生徒は「?」となる。

「日本語指導も変化せざるを得ない時代が来ている。」と実感している。
今は指導方法を悩みながらも、声に出して繰り返し読む事。身体で体験しながら言葉で表現する事を重点的に、日本の言葉に慣れるための指導をしている。

2021.5.18(Y・Y)

その他の記事