大学訪問

三年生は進路をきめる時期がいよいよ本格的となってきます。

先日、ある大学にお願いして学校訪問をさせていただきました。オープンキャンパスに参加したり、大学資料を取り寄せたりと積極的な行動が出来つつも「なんか、しっくりこないのよね」とつぶやく生徒。教員になるという目標をどの大学で学んだら叶えられるのか口では「どこでもいい」と言いつつも、そうでないことは互いにわかっています。

通信制で学ぶと決め、ここ名古屋栄校に行くと決意したときもそうだったように、心に「ここだ」と決められた何かがあります。その感触を信じて選んだ、通信制で学んでいること、そして名古屋栄校に居ることいまの喜びと充実を感じている彼らにとってその次への扉へと進むときに、彼らは次の「ここだ」と感じることを大切にしているのだと、改めて気が付かされます。

そうした生徒に「ここだ」を確かめるために私たちは焦ることなく、とことん付き合います。

先生と数人の生徒と共に一緒に大学の門をくぐりました。教室に入り、窓からの景色は秋深まり色づき始めたキャンパスが広がります。大学の先生方からの言葉を噛みしめるように聞きながらふと、机に触れてみる。

人一倍の苦労も努力を重ねて通信制高校で学んだことは、進学や就職へ進んだときにきっと己の力となって発揮されていくことでしょう。

「先生、決めたわ」という言葉が聞かれる時、彼らの感触が頷く時が、前に進めることを知っている誰よりも大切にしたいと思っております。

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