志学通信 第5号

始業式の前に

 十月から後期の活動が始まる前日までに、前期と後期の間に私たち職員はやることがあった。一番奥の部屋の床を絨毯で敷き詰めるミッションだった。部屋の模様替えなどに手間取り、とうとう十月にづれ込んだ。後に三日で始業式という時期に、作業が始まった。    

 先生たちが段取りを話し合っていると、日本語のクラスに来ていた生徒や、早めにレポートをやりに来ていた三年生のO君を中心に生徒たちが動き出した。先生に交じって、絨毯を並べていく生徒たち。部屋の形のきちんと合わせて、絨毯を切ることは大変な作業。かなり細心の注意が必要。入口のでこぼこしたところ、幅が微妙に変化する隅の部分。

 生徒たちが協力しながらやり始めた。「このくらいでいいよ」という先生の言葉に耳を貸さず。きちんと完璧に合わせていく。しまいには先生たちは見ているだけの状況になりました。始業式の当日の朝、彼らが早めに登校してきて、最後の部分を納得するように完璧に仕上げてくれた。

 最後には入口の抑えのところの部品を購入して、まるで業者がやったような出来栄えで、きちんと出来たので感動してしました。おかげて気持ちの良い部屋ができました。感謝。

2020/11/20(Y.Y)

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