歯科技工士という仕事

6月28日に、学院で「デンタル噺」と題する総合学習の授業が行われました。歯科技工士を目指すデンタルコースの在籍生はもとより,在校生全員に向けてデンタルファミリー,すなわち,歯科医師,歯科衛生士,歯科技工士,歯科助手についてどのような仕事をしているかについてデンタルコースの山﨑先生に講義をしていただきました。歯科技工の分野におけるデジタル技術の利用として、CAD/CAMを使用した歯冠の作成などの比較的新しい技術についても話をされており、在校生たちはこれまで聞いたことも見たこともない世界について知ることができてとても勉強になったと思います。

通信制高校の利点の一つは、幅広い知識を得る機会が多いことです。歯科技工士のことを例として挙げますと,昨年学院は東海地域で最も規模の大きい歯科技工場と業務提携ができました。一年間デンタルのコースを受け,優秀な生徒として学院から企業へと推薦された場合,入学準備金が該当生徒に支給されます。そして専門学校を卒業し,歯科技工士の国家試験を合格した後,その企業での就職が確保されます。当学院の一期生卒業生は歯科技工士の資格を取得し,すでにその企業に就職ができて,優秀な若手としての評価を受けています。

通信制高校の卒業生の進路は大まかに進学(大学や専門学校など),就職の二つに分かれます。特に就職する際,なるべく専門職を選択されるほうが今後の生活の安定に役立つかと思われます。いわゆる,「手に職」という考え方です。一つのことに時間と労力をかけて専念できるのは通信制高校利用者の特質であり,強みです。

我々は歯科技工士だけではなく,その他の業界においても,たとえば,美容,アニメーション,ミュージックなどの分野に関係する講義も多々設けております。高校生時代になるべく幅広く、出来れば深いところまで知識を得て,将来就職時の選択肢をできるだけ増やし,視野を広げることは我が学院のもう一つの教育方針であります。

【生徒の報告書の抜粋】

I.Dさん

欧米の民族とアジア系の民族で歯の形が変わっているということは、とても興味深かった。身体の一番硬い部分であるということを知って、歯のエナメル質を守ろうと思った。歯根膜はとても大事なものだと思いました。また歯は人体のなかでもかなり重要なものであると思ったので、これからも大切に清潔にしていき、きれいな歯を保っていきたいと思いました。日本の技巧技術は世界でも上の方だということなので何か一つでも技術を持つということが出来ればいいと思った。

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