「はじめまして」のはじまり ― 学院再開

若葉が芽吹き、希望溢れる4月に緊急事態宣言が発令され、始業式も入学式もできず、個人レクリエーションのみで指導した新学期でした。緑が日に日に濃くなる5月末日、やっと緊急事態宣言の解除があり、61日より学院再開となりました。

新入生にとっても、在校生にとっても、心新たに新学期を迎える「よし!」と意気込んだ気持ちが、なんとなく空回りしてしまうようなスタートであったと思います。三か月ぶりに学院が再開され、早速に学習したレポートを束にして提出する生徒もちらほらおりました。レポートに書かれた文字はとても丁寧に書かれており、コツコツと学習をした姿が伝わってきます。

 「はじめまして」と自ら新入生を迎える在校生の優しさ。「はじめまして」と答えながら戸惑っていた新入生の顔に、ポッと赤みがさします。不安だった時間が少しずつ解かれていくことでしょう。

 通信制課程で学ぶということは、己との時間が自然と多くなります。しかしサポート校を利用することで、励ましあえる仲間と出会うこと、教職員からのアドバイスがあることで、悩み不安と向き合う時も「ひとりでない」という、強い心の支えが生まれます。

 生徒の皆さんの元気な声が再び学院に響き、学院の再開を実感する日々です。アフターコロナとか、ウィズコロナとも言われ世の中の変化を謳う状況がありますが、若い彼らの未来を描く力は変わりません。安心と安全に工夫し、より良い環境を整え応援をし続けることを、心新たに感じる学院再開の初日でした。

 今週末は、今年度はじめての特別活動があります。青空のもと、伸び伸びと過ごすみんなの笑顔があることが楽しみです。

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